こんばんは、HAT(@HAT15814032)です。
みなさん、レインウェア持っていますか?
いわゆるカッパですね。登山やキャンプなどはもちろん、バイクや自転車などの運転時、またゴルフや釣りなどにも専用品があったりします。そんな雨天時の強い味方になるレインウェアですが、手入れをしないとレインウェアとしての撥水性能はどんどん悪くなってしまいます。そんなレインウェアの家庭でできるお手入れについてご紹介します。
NIKWAXを使った家庭でできるレインウェアの撥水加工
撥水性能の落ちてしまったレインウェアは専門業者にお願いして撥水加工をしてもらうことができます。業者にもよりますが1着撥水加工すると2〜3,000円程度するかと思います。
結構いい値段しますが、自分の手で撥水加工を行うことで業者に依頼するより安上がりになります。撥水加工剤も色々な種類がありますが、今回はNIKWAXという商品を使用したいと思います。
NIKWAXとは
NIKWAXは1977年にヨーロッパで商品化されました。元々は革靴用のWAX剤でしたが撥水効果が高いことからレインウェア用途として発展していきます。1983年には環境問題に配慮した水溶性の新しい撥水剤を完成させ世界中に広まっていきました。
レインウェアの素材
アウトドア用途で使用されるレインウェアはゴアテックス(GORE-TEX)をはじめとする機能性素材で作られており、防水性と透湿性に優れています。防水性は文字通り水を防ぎ、レインウェア内に侵入させない効果、透湿性はレインウェア内の湿気を外に出す効果を意味します。
ゴアテックスは非常に細かい網目状になっており、水は通さず水蒸気は通す仕組みになっています。ゴアテックス表面には撥水加工がされていますが、撥水性が悪くなると表面を水が覆うため水蒸気の通り道がなくなってしまいます。そのため撥水加工はゴアテックスの性能を最大限生かすためにも非常に大事になります。
ゴアテックス以外にもアウトドアメーカーなどが独自に開発した素材もあります。代表的なものをご紹介しておきます。
- ノースフェイス(North Face):HyVent
- パタゴニア(Patagonia):H2No
- コロンビア(Colombia):オムニテック
- モンベル(mont-bell):ドライテック
- マウンテンハードウェア(MOUNTAIN HARDWEAR):ドライq
などなど
ちなみに私はゴアテックスは持っておらず、上記の独自素材がメインです。ゴアテックスは高いので。
NIKWAXを使用した一般的な撥水加工方法
基本的な流れとしては選択で汚れを落とし、撥水剤を用いて撥水加工を行うという流れになります。NIKWAXを使用した撥水加工として一般的な方法をご紹介します。
NIKWAX TECH-WASHを使用して洗濯する
まずは洗濯をしてレインウェアの汚れを落とすことが大切で、テックウォッシュは洗濯機でも使用できる液体洗剤です。一般的な洗濯洗剤は蛍光増白剤など様々な添加物が入っています。そういった添加物はゴアテックスなどの細かい網目に入り込んでしまうので、添加物の入っていない洗剤を使用する方が望ましく、専用の洗剤として販売されています。容量は300mL,1Lがあります。
NIKWAX TX.DIRECT WASH-INで撥水加工を行う
使用する撥水剤はNIKWAX TX.DIRECT WASH-INです。容量は300mL,1Lがあります。
先ほどのTECH-WASH同様洗濯機で行います。使用量の目安は使用する水量35Lに対して300mLとなっています。洗濯して濡れたままのレインウェアを洗濯機にセットしTX.DIRECT WASH-INを入れて洗い、すすぎまで実施します。先ほど同様脱水は行いません。
ウェアを乾燥させる
仕上げとしてウェアの乾燥を行います。脱水せず濡れたままのレインウェアを陰干しで乾燥させます。乾燥機を使って乾燥させるとより効果が高まるようなので、ウェアの洗濯表示ラベルを確認の上行ってみてください。
今回実践した方法
それでは今回実践した方法をご紹介したいと思います。
無添加洗剤を使用して洗濯する
レインウェアの洗濯工程は基本的には同じですが、使用する洗剤を一般的な無添加洗剤に変更しています。今回使用いたのはarauという洗剤です。
洗濯用の無添加洗剤はいくつかありますが、今回はこちらを使用しました。ドラッグストアでも購入できますし、専用洗剤に比べて価格も安いです。
結構洗浄力が強いといった情報があったので規定量より若干少なめにしておきました。
洗い、すすぎまで済ませて自工程に進みます。
NIKWAX TX.DIRECT WASH-INで撥水加工を行う
撥水工程は洗濯機を使用せず容器を用意して漬け込みで行いました。今は使っていないベビーバスで漬け込みをする事にします。
購入したのはお試しという事で300mLです。
ベビーバスに脱水していないレインウェアを入れます。撥水剤300mLに対して水は35Lが適量ですがレインウェアが結構な水分を持っているので32Lにしました。またお湯を使用する方が効果が高いようなので40℃程度のお湯で漬け込む事にします。
それでは撥水剤を投入していきます。
撥水剤は白色の液体で木工用ボンドの酸っぱい感じをキツくしたような香りがします。レビューなどで臭いと結構書かれていたりしますが、個人的にはそこまで気になりませんでした。臭いの感じ方は個人差があると思いますのでご参考まで。
ちなみに私が洗濯機を使用せずベビーバスの漬け込みを選択したのは、この臭いの懸念があったからです。結果的にはそこまで気にしなくてもよかったのかなと思います。
どうしてもレインウェアが浮いてきてしまうので、適度に混ぜながら20分程度漬け込みました。落し蓋的なものがあれば楽かもしれませんね。
すすぎ工程は洗濯機で行います。漬け込んだレインウェアを水で軽くすすぎ、洗濯機へ入れます。洗濯機で2回すすぎ工程を行い、脱水は実施しません。
濡れたまま陰干しを行い完成となります。
撥水加工した結果
それでは今回の撥水加工した結果をご覧いただきたいと思います。手持ちのレインウェアの中で最も撥水力が落ちているものでご紹介します。
対象品はノースフェイスのドットショットジャケットです。
それでは撥水処理前の状態をご覧ください。1シーズン特に手入れもせずほぼ毎日使い続けた結果がコレです。
水をかけると撥水せずどんどん染み込んでいきます。それではこの状態からどう変わるのかご覧ください。
どうですか。見事にはじいてくれています。
揺すると水がコロコロ転がって集まってきます。見事に撥水加工が復活しましたね。また撥水加工は関係ないかと思いますが、洗濯した事によりファスナーの滑りがよくなったように感じます。ファスナーの汚れが取れた事による効果だと思いますが、地味にウレシいです。
さて気になる臭いですが正直なところ若干は残りますね。ただし風に当てて干しておくとかなり軽減されると思います。
またTECH-WASHのレビューでよくみましたが、防水のシール材が剥がれてしまうとの意見がありました。念のため確認しておきます。
全く問題ないですね。この辺も考慮して使用する洗剤の量を少なくしたのですが問題なくて良かったです。このウェアはまだ1シーズンしか着用していませんし、シール部分の劣化具合も少ないため問題なかったのかもしれませんね。長年使用してそもそもシール部が劣化しているようなウェアの場合は注意がいるかもしれません。
今回の撥水加工は正直大満足の結果となりましたね。
さらに撥水加工を得たい場合は、スプレーもありますので併用するといいかもしれませんね。
撥水加工したもの
今回使用したTX.DIRECT WASH-INは300mLで1〜2着の加工をすることができるようです。実際に撥水加工したものをご紹介します。
モンベルのレイントレッカーkidsです。以前小学6年生の息子と富士山に登った際に用意したレインウェアです。幸い天気に恵まれたためレインウェアとしては使用しませんでしたが、防寒着としても重宝します。
ワークマンのレインウェアです。雨天の通勤時に使用しますが、価格も安く非常にコスパがいいレインウェアだと思います。最近のワークマンはデザインも良くなりアウトドアでもよく使用されるようになっていると思います。
これも雨天の通勤に使用しているリュックカバーです。カバーの付属していないリュックを使用しているので確かアマゾンで買ったかと思います。
これと先ほど比較対象としてご紹介したノースフェイスのドットショットジャケットを撥水加工しております。推奨は1〜2着となっていますが、漬け込みさえできれば問題なさそうですね。
まとめ
今回は家庭でできる撥水加工としてNIKWAXのTX.DIRECT WASH-INを使用してみました。無事に撥水加工を得ることができて大満足の結果となりました。業者に頼むと結構高くなってしまうので、家庭で気軽にできるのはアリではないでしょうか。
次回はスプレータイプ併用や乾燥機の使用でさらなる撥水効果の向上を狙ってみたいなと思います。
ご参考になれば幸いです。
それではまた。
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